愛護活動に熱心な太田匡彦記者による:金儲けのために子犬・子猫を大量に生み出す…『悪徳なペット業者』が日本各地で野放しにされている問題
-PRESIDENT Online
-----犬猫の繁殖業者やペットショップへの規制は強化されたが、地方自治体の現場では適切に法律を運用できていないケースが目立つ。業者に対して指導を繰り返すだけで、飼育環境の改善にはつながっていない事例は数多く、行政の権限が弱いため、アポ無しの立ち入り検査をしようとしても業者が「都合の悪い」ところは隠してしまう-----
400匹以上の犬を虐待した容疑で逮捕された繁殖業者(アニマル桃太郎)の例をあげ、太田氏は、幾つもの問題点を浮き彫りにしています。
・県警が捜査に入るまで、行政は飼育状況を確認していなかった
・行政には、それが異常な飼い方という認識がまったくなかった
・行政は、指導を繰り返しただけで「勧告」すら行わなかった
・自治体の権限は強くなったが、現状は変わっていない
・繁殖業者に「アポなし検査」をしてもごまかされてしまう
・「レッドカードを出しやすい基準」の実効性はいまだに乏しい
・「命」を物扱いすること自体に無理がある
・「大量販売」は「大量生産」を支えている
・業者の実態を把握しにくい「競り市」での取引
指摘されている様々な問題の中でも、大量販売と大量生産の問題、地方自治体の対応不足・認識不足、ペットの競り市は大きな問題であり、不幸な犬猫を生み出し続けています。
ペットオークションと大量生産の問題
ペットオークションや大量販売が悪徳業者の繁殖を助長しているため、犬猫を物と定義している法律の改正が求められます。
地方自治体の対応不足・認識不足
地方自治体やペットビジネスの現場では、「飼養管理基準省令」が施行されても適切に運用できていないケースが多く見受けられます。例えば、松本市保健所の大和真一課長は、繁殖業者の「アニマル桃太郎」について、適切な監視を行わず、繁殖場の状況を確認していなかったことを認めています。指導を繰り返しただけで勧告すら行っていなかった行政の責任は重い。
ペットの競り市
ペット業界では、悪質業者の存在が根強く、ペットショップのバイヤーが繁殖業者の実態を把握することが難しく、たとえ劣悪な飼育環境で育った犬猫でも取引が行われる。
悪質な繁殖業者を排除し、犬猫の命を守るためには、法改正と体制の整備が欠かせません。ブリーダーという大切な命に関わる職業は、登録制ではなく、免許制にするべきです。家族同然に大切に扱っている小規模なブリーダーは沢山存在します。悪質業者は必要ありません。
犬や猫は人間の心に寄り添ってくれる大切な伴侶です。
専門の議員と省庁を設置することで、人間に対する利権にとらわれることなく、言葉を話さない犬や猫の命を尊重する法改正を推進できます。また、国主導によるアニマルポリスの設置や、大規模な保護施設の整備を行い、効果的な保護が実現できると世界愛犬連盟は考えています。
PRESIDENT Online太田匡彦記者の記事全文はこちらから:https://president.jp/articles/-/86294
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